身体哲学ファイルLOGOシリーズ 「 遥護 yogo」

身体哲学ファイルLOGOシリーズ

Body Philosophy File, Logo series





「 遥護 yogo」





シンプルな構成、毎回与えられるロゴは、

僕のパフォーマンスに対する情熱と極意を一つ一つ形にしたものです。

今、傾舞(KABUKU-MAI)唯一の定期公演、

純粋な傾舞(KABUKU-MAI)が体験できる唯一の機会です



With very simple dance composition, a logo given each time is to express my
passion against my performance and to show the secret of my dance, which is called
Kabuku-mai.

This is an only regularly-scheduled Kabuku-mai's performance and an only
chance that you can experience a pure Kabuku-mai.








SOUND:

シタール / J: Sitar

ダラブッカ / Masazarne: Darabuka

龍笛/ 出口煌玲 Kourei deguchi: Japanese flute


笙 /井原季子TOKIKO IHARA : Shinto pipe organ flute


voice/ 荒井皆子 Tomoko Arakawa


能面協力 / 林 桃春  

 
DANCE:傾 舞(kabuku mai )  JUN


PLACE:AManTo天然芸術研究所 (AManTo EART LAVOLATRY)
地図http://tengei.atpk.jp/page_3
home pagehttp://tengei.atpk.jp/


OPEN: 19:00
DOOR: 19:30


FEE: 2000円


電話予約でワンドリンクサービス
06-6371-5840 
Telephone being reserved serves the one drink.          
06-6371-5840





 J
【Sitar】

7歳の時にシタールの音色に触れ深い感銘を受ける。
それが後の渡印の動機にそのままなっている。

以前はベーシストとして"Gazime","Fresh Amon Cold","Lovehatepain"といった
バンドで国内で活動していたが、グループ解散に伴い1996年に渡印。
Maestro Debashish Sanyalに師事しシタールの習得を始めた。
流派はSeniaで、Khayal Gayaki Styleのシタールを弾く。

演奏スタイルは元ベーシストのキャリアを生かし、リズム遊びを多用する。
そしてグルより伝授された複雑かつ繊細なミーンドにてリスナーを深い世界へと誘う。
日本人としては屈指の奏者であり、特にスピードは国内最速と言われている。

現在インド古典音楽奏者としての活動、天然肉体詩人JUNの伴奏者としての活動
シタールヒーリング音楽の作曲・提供等を行なっている様子。
He met the sound of Sitar and impressed when he was 7 years old. This
became his motivation to go to India
afterward.
Before, he was a bass guitar player in band groups such as "Gazima", "Fresh
Amon Cold" and "Lovehatepain"
in Japan.
But he visited India when his band group disbanded and studied sitar under
Maestro Debashish Sanyal.
His style is Senia and he plays Khayal Gayaki Style sitar.
He took advantage of his career as a bass guitar player before, he plays
with full of rhythm.
He leads the listners to a deep world with complicated and delicate sounds
received by his guru.
He is one of the best sitar player in Japan and especially for the speed,
he'll be the champion.
Today, he acts as a player of Indian's traditional music and also composes
sitar healing music.
youtube 動画
http://www.youtube.com/watch?v=51_RYOjLA7A&eurl=http://j-sitar.net/j/profile.html






井原季子 TOKIKO IHARA
【笙】 (japanese Shinto pipe organ flute)

日本本土各地の聖地・沖縄・インド・ヒマラヤを巡礼し、日本
文化の民族性・精神性のルーツを探求、笙と出会う。各地奉納
演奏。雅楽翠篁会(ががくすいこうかい)所属。
She made pilgrimage to holy land all over Japan, Okinawa, India and Himarayas,
and seek for a roots of ethnicity and spirituality of Japanese culture.
Finally she met Syou (Shinto pipe organ flute) and plays for dedication to god in many areas.
A member of 雅楽翠篁会(Gagaku Suikou kai).


 http://www.eonet.ne.jp/~gagakusuikoukai/
→元宮内庁楽部長の東儀俊美先生が会長






出口煌玲 Kourei deguchi
龍笛】ryuteki(japanese Shinto flute)


横笛奏者(龍笛・篠笛などの和笛)
9才より大蔵流狂言を先代家元に師事。
12才より南都楽所にて雅楽を始め(専門は龍笛と右方舞)、
やがて各地での公演活動に参加。
1986年 雅楽演奏家と異分野の演奏家からなるユニット「音楽舎 まほら」を結成。
ソリスト音楽監督としてヨーロッパやアジア各国で、
世界の伝統音楽・現代音楽・ 演劇・舞踏など、あらゆる分野との国境を超えた
コラボレーションや創作活動を行っている。
「森霊 Kodama」「Blowin' Green Breeze」「Cloud Flow 翔雲(ながれぐも)」など、
CDアルバムも数多くリリース。

演奏活動、龍笛・篠笛の指導のほか、アーティストのためのボディーケア
セミナー、ワークショップも開催。

Japanese flute player (Ryuteki, shino-bue)

Since 9 years old, he studied uner Kyohgen style of Ohkura. He started
Gagaku at Nantorakusyo when he
was 12 years old and specialize in ryuteki and Migikata-mai, then he
started to participate in
parformance in various locations.

In 1986, he gathered the musician of gagaku and different field and
organized a group named "Ongakusha Mahora".
He works as a solist, and also a music director to colaborate borderfree
style of music such as world traditional music and current music, play and
buto dance or any field to create new style in Europe and in Asia.

The albums he released are "Kodama", " Blowin' Green Breeze", "Cloud Flow"
and so on.
In addition to his activities, he also hold seminars and workshops for
artist's bodycare.







Tomoko Alakawa 荒井皆子
【voice】


色彩と映像の見える音楽、細胞とこころに浸透する音楽を追及する
「インステゥルメンタル・メガ・ピクセル・ヴォイス・プレイヤー」
あらゆるジャンルを飛び越え、常にミュージシャンと対等な位置での
インプロヴァイズを展開。大学入学と同時に音楽活動を始める。
卒業後music college MESAR HAUSにて、JAZZヴォーカル、
音楽理論、作、編曲を学ぶ。佐藤允彦に師事。後にクラシックの声楽を学ぶ。
スタンダードJAZZからフリーインプロヴァイズMUSICまで多くのユニットに参加。
'93年プロ対象のコンテスト横濱JAZZプロムナード・コンペティション
第1回『グランプリ』受賞。
'98年TVKテレビ、ドキュメンタリー番組でフューチャーされる。
全国のJAZZフェスティバル、コンサート、ライヴハウス
(新宿ピットイン、横浜エアジン 等)で活動。
佐藤允彦、日野皓正、姜泰煥(カンテーファン)、高瀬アキ
八木美知依、高内春彦、加藤崇之、板倉克行、田中信正岡部洋一
Marcos R.Fernandes、Hans Fjellestad を初め
国内外の多くのミュージシャンと共演。
即興、JAZZ、現代音楽など活動の幅を広げている。
"SINGER"という通常の形に疑問を感じ、解剖学的な裏付けを基に
インステゥルメントとしての『ヴォイス』の可能性を広げるべく、
自らのリーダーバンド『BO−JO』『荒井皆子無伴奏ヴォイスSOLO』
『絵夢茶FANTASY〜荒井皆子GROUP〜』など各ユニットで
新しいアイデアの試みを続けている。

"Insteulmental Voice player" which continues extending the possibility of "voice"
without limits. The interplay is always developed with the musician at an equal position. The sound space which the tone of the mega-pixel begins to spin is unlimited and is thrilling. She acts in JAZZ festival, concerts,and live houses
(Shinjuku pit-inn and Yokohama airgin, etc.) in the whole country,Japan.
She has released four albums, including 'BO-JO' chondrule spoken very highly of by
a lot of music technical journal .
She have had a lot of sessions with many player and in the contemporary Jazzband 'M-cha FANTASY /ARAI Minako GROUP ' she takes charge of writing and arrangement. 'ARAI Minako Voice SOLO without instrument', etc. she keeps always trying a new idea.





JUN
【傾 舞 kabuku mai】
傾舞とは「武+舞+奉+禅」の4つの漢字であらわされるコンセプトを持つ
JUN独自の思想を元にしたコンテンポラリーダンス
技術的には、日本人独自の身体操法に着目し「双 軸」(2本のセンターを
駆使して踊る)など数多くの体系を持っている。
面白いことに、日本人独自の運動を探求するため
彼は環太平洋の島人達に共通の動きを見出し、海洋民族の身体性を研究。
この思想と技術を纏め上げた。
Kabuku mai is a contemporary dance based on Jun's original philosophy
which can be expressed by four Japanese characters, BU (martial art), MAI (dance),
HOU (dedication to god) and ZEN (the way of meditation in Buddhism).
Technically speaking, he focused on Japanese traditional physical movement as
Soujiku (= biaxiality. Dance using 2 centers in body.) and other systems.
He seeked for Japanese original movement and found the same style
in island people of Pacific Rim countries.
He kept researching for the physical characteristics in maritime
people and organized the consiousness and skills all together.


HOME PAGE of JUN →http://jun240.atpk.jp/





<遥 護>解 説



遥護はYOGO…もしくはYOUGO、YOHGOと発音する。
遥護はこの宇宙発生の根源をなぞらえて劇場で遥護を舞う事で、人々に気づきと進化を促す
多様性の感動をもたらす事を祈願し、そのための場を整える極意である。
同じ居場=意場を作り場を整えるこの遥護は傾舞導入部分で舞われる必定秘儀とされた。
その極意歌から要点を列挙しその深遠なる世界を垣間見てみよう。


「YO」は「世」=「世界」であり、「余」=「私」であり、「夜」=「闇」でもある。
「YO」は「U」と共になってYOU(YOH)である。
この「U」は「宇」の事。宇は元来、助数詞であり
建物や屋根・天幕などを数えるのに用いられ一宇、二宇と接尾につけられた。
本来、「宇」は空や宇宙など巨大な概念を指し示すものではなく数えられる個々の要素を示すもの
つまり、空間全体を支える意場総体を示し、その本質の意味は宇宙の天蓋を支える、
最小構成因子「気」の集合体、意+気=「息」の事ともいえる。
「夜(YO)」であった世界には最初、混沌とした極小の「宇(U)」だけが存在した。
その中心意場の最も強い中心に「余」という意識が芽生え「宇」を招きいれた。
ここに「余我」が形成される。「余我」を中心に、そこにベクトルの根源である
「ヒ(=灯、火、霊)」が入り「余」+「ヒ」で「良い」となる。
「余」が良いという自己確認を持つ事で「余」は「余」以外を、「世」と考えるようになる。


「世」は狭義の意味では2つのYOがある。
一つは「世」=空間の意味、もう一つは「代」=時間である。
つまり広義の意味でYOは「時空」の事を示すことになる。

場が渦という運動を持つ事で時空になり
ここに巨大な渦宇宙が出現する事になる。

これを「万我 banga」という。

「万我 banga」を構成する要素は5から7つある。
YOU(YOH)自己意識の投影である時空全体を含む…
すなわち身体運動は時空全体の運動に他ならなくなり
「万我 banga」には自と他の区別は存在しないという事である。

つまり真の傾舞ダンスは空間での運動ではなく
時空そのものの運動を渦中心にいるダンサーに象徴させる作業であり
時空構成要素を自己とシンクロさせる訓練技法が明確に存在する。

それは、それぞれに対応した音声と音階、そして対応する臓器、気脈、丹田などがあり
それらを練り上げ、具体的表現に落とし込む方法は、すべてが口伝とされている。


こうして出来た「YOU(=YOH)」には「耀 YOH」という意味が生まれる。
これは「かかやかし」といわれ、現在の「輝かしい」の語源となった言葉。
ここにいたって「世」は爆発的にその領域を広げ、「YO(余と世、そしてそれを繋ぐ渦流)」は全体を拡大させていく。
そして「余」の南北平面の中点から磁場限界円周までの半径の2等分点に「陰」と「陽」の概念を生み
同じく赤道分線の各中点に「MI=水」と「HI=火」という
4つの局面を得て時間の可逆性を含んだ「場」が形成され一段落する。
赤道分線の各中点に「MI=水」と「HI=火」という概念こそ傾舞が時間の可逆性を可能にする奥義であり、
この概念は他に類をみない。
時間は過去から未来、未来から過去へと流れ、劇場内の観客は傾舞をみて自己の時間を遡り、
過去の意味をしり、罪を購い(あがない)未来の自分を構築できる可能性を産みだすのだ。

この場の事を「YOH=遥」といい空間に時間概念の含まれた磁場が形成される。
傾舞のダンサーが演目に関わらず舞の最初8歩一周程度の円周を周り、
次第に中心に渦を描いて左巻き回転をするが(時には右回転)
これこそが「YOH=遥」と言われる舞の根源である。
これは、劇場というその居場にある演奏家、観客、そしてダンサー達が、
自身のもたらす気場を劇場中心に集め、すべてを繋がった存在にする事を目的とした作法なのだ。


もう一つの秘儀がこれとセットになって場はさらに高次のものへと変容していく…


傾舞の回転の前後(大抵は前に…)ゆっくり姿勢を高低させる仕草があるが
これを「GO」という。
現代では「護」の字をあてている。
傾舞で舞台中央を「茲(KOKO)」といい、ここは舞台中央に天地の位相を転写降臨させるための要として
大変重要視している。
その上下動は天人地を繋ぎ、傾舞人の実力に合わせて天と地の物理的距離も長大になる。
当然レベルが高くなれば天地軸は伸びる。


此れにより場所の居場、演者観客の気場に、さらに高次位相の位場が加わる事で
人に変性意識をもたらす真の劇場が誕生する。(これを万場という)
傾舞人は、これによりどんな場所でも完全な劇場にかえる事ができるといわれ
それが自然の中で照明や音響の恵まれない、いや存在しない場所でも
必然的な万場をつくる事ができるのだ。


これは優れた巫女舞とどこがちがうのであろうか…
優れた巫女も天地を繋ぎ、天との関わりを舞として奉納する。
しかしそれは天(自然)と巫女、神官たちの間でとり行われる場の調整であり必ず聖地で行われる。
つまり、場所は変えられず主体は神である。
神社での巫女舞で我々はその儀式の終盤に聖地に赴いたご褒美として
御祓いを通してその一部を禊いでいただけるのだ。


傾舞が作る万場磁場はそこが聖地である必要はない、宇宙根源の発生過程をまねる事により
その場にいる人に意識の変容を与える事に主眼が置かれている。
この意識変容は本人としての自覚は「感動」という形で現れる。

つまり、傾舞で場所は作るもので聖地は移動可能、そして主体は人なのだ。
だから我々は聖地に赴かなくても傾舞人を迎えいれればよい事となる。
これを知っていればオーガナイザーは傾舞人を使って様々な応用ができ
本質的なイベントの次元をいくらでもあげることが可能だろう。


これは巫女舞とは、似て非なるものであろう。


「GO」その本来の意味は「GO=護」より「KO=弧」のほうが近い発音であった。
「KO」は割体によって左右にわれた体の中心に吹き上げる磁束流の事ある。
これは大地からくるその劇場のある地域一体のクオリティーを含んでいる。
その劇場平面より垂直に駆け上るクオリティーを何故「弧=KO」というのだろうか?
古来より「茲(=KOKO=この瞬間)は、弧(KO)よりいずる、此(KO=この場=中心)とのむすび」
といわれるように弧には渦から中心への流れの意味がありそれが時間の中心と場所の中心を結び、
そこに心が発生できる…という多重構造の意味があったのだ。


科学的な事実からみても、これは納得のいく話である。
北極方面に吹き上げた磁束が地球遥か上空にある磁場限界(傾舞では精神圏と呼ぶ)
である磁束限界面にぶつかって噴水のように弧を描いて赤道面を通り過ぎ
地球を周り南極側から又地球コアに吹き戻るという現象、地球磁場圏の存在とも
生命論的事実として見事に一致しているからだ。


遥護(yohgo)それは永遠の法則を守り伝える傾舞の儀式である。









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