身体哲学ファイルLOGOシリーズ 「 勿来 」(nakoso)

身体哲学ファイルLOGOシリーズ

Body Philosophy File, Logo series


「 勿来 (nakoso) 」(Munashi)





シンプルな構成、毎回与えられるロゴは、

僕のパフォーマンスに対する情熱と極意を一つ一つ形にしたものです。

今、傾舞(KABUKU-MAI)唯一の定期公演、

純粋な傾舞(KABUKU-MAI)が体験できる唯一の機会です



With very simple dance composition, a logo given each time is to express my
passion against my performance and to show the secret of my dance, which is called
Kabuku-mai.

This is an only regularly-scheduled Kabuku-mai's performance and an only
chance that you can experience a pure Kabuku-mai.











SOUND:

darbuka and wave drums./ Nobutou masazane ノブトウマサザネ

十代の頃よりドラマーとして音楽活動を始め、1995年よりパーカッショニストとして天空オーケストラに参加。
数々のフェスティバルやレイブ、クラブイベントやお祭り、
神社仏閣や平和集会など型にはまらない演奏活動を展開している。
EURASIAN RUNやバグースバンドなどでも活動中。
主な使用楽器はダラブッカ、ウエイブドラム。

He started playing drums in his teenage and began his music career. In 1995, he joined Tenku Orchestra as a percussionist. He is expanding his career in unconventional activity such as festivals at shrines, temples and peace rallies, or at club events and raves.

He is a also a member of EURASIAN RUN and Bagoose Band.
His main instruments are darbuka and wave drums.



Mask of NOH 能面協力 / Hayashi toushun 林 桃春  

 


DANCE
傾 舞(kabuku mai )  JUN

【傾 舞 Dance of kabuku mai】

傾舞とは「武+舞+奉+禅」の4つの漢字であらわされるコンセプトを持つ

JUN独自の思想を元にしたコンテンポラリーダンス

技術的には、日本人独自の身体操法に着目し「双 軸」(2本のセンターを

駆使して踊る)など数多くの体系を持っている。

面白いことに、日本人独自の運動を探求するため

彼は環太平洋の島人達に共通の動きを見出し、海洋民族の身体性を研究。

この思想と技術を纏め上げた。



Kabuku mai is a contemporary dance based on Jun's original philosophy

which can be expressed by four Japanese characters, BU (martial art), MAI (dance),

HOU (dedication to god) and ZEN (the way of meditation in Buddhism).

Technically speaking, he focused on Japanese traditional physical movement as Soujiku

(= biaxiality. Dance using 2 centers in body.) and other systems.

He seeked for Japanese original movement and found the same style in island people of

Pacific Rim countries. He kept researching for the physical characteristics in maritime

people and organized the consiousness and skills all together.

HOME PAGE of JUN →http://jun240.atpk.jp/






PLACE:AManTo天然芸術研究所 (AManTo EART LAVOLATRY)
地図http://tengei.atpk.jp/page_3
home pagehttp://tengei.atpk.jp/


OPEN: 19:00
DOOR: 19:30


FEE: 2000円


電話予約でワンドリンクサービス
06-6371-5840 
Telephone being reserved serves the one drink.          
06-6371-5840






「勿来 (nakoso)」の解説


「勿来」とは「来ル勿(ナカ)レ」、つまり「来るな」という意味であり、蝦夷の南下を防

ぐ意味を持っていたという説がある言葉です。「勿来関(なこそのせき)」という関所跡もあり観光地として有名です。

「なこそ」とは、古語における「禁止」の意味の両面接辞『な〜そ』に、『来(く)』(カ

行変格活用)の未然形「こ」が挟まれた「な来そ」に由来します。

「勿来」とは「来ル勿(ナカ)レ」、つまり「来るな」という意味になります。

また「なこ 」「那箇」ともいい「あれ」「あのもの」「どれ」「どのもの」という意味にもなり「なこの」の形でも使われます。

傾舞での「勿来」は「来るな」という意味の中にある「来て」の心を伝えています…
又は来るなといいながら実は後ろから大きく包み込むような抱擁する大きな気持ち…


という日本的な相反内在の心を表します。
来るなを表現するには来てという心が極まらなければその本質の奥深さは伝わらない
又、来てから来るなへと心情変化するその膨大なドラマを「来るな」の一舞に込められない…
という意味にもなります。



さらに奥伝の奥義についても、少々公開しましょう。

「なこ」の「な」はヒト、フタ、ミ、ヨ、イツ、ムユ、ナナの「な」…数の七を示しています。さらに「な」には
大地の意味のあり、…「なな」には「大地」が「成る」という意味で「地球」の意味にも転じます。
そう7は地球の意味だったんですね!


又は、「ナナ」は「大地が鳴る」という意味から地震の事もさし
古代には実際「ない」という言霊で地震を指し示していました。



次に「なこ」の「こ」の意味です。

「なこ」の「こ」は「粉」又は「呼」でもあります。
劇場のオープニングを「こけら落し」公演といいますが、この「こ」であります。
現在、漢字で書くと「柿落し」となりますが 「こけら」は「木材のかけら」のことをさし、 新築工事の最後に「こけら」を払うので新築披露の意味を「こけら」といいました。
「こけら」は「かけら」なのです。
…では何故「柿」字が当てられるのかというと
本来「こけら」の漢字は、「柿(かき)」 とは微妙に違う字で書かれていたのです。
「柿(かき)」は木へんに市(なべぶたに巾の5画)。
「こけら」はしばしば木へんに市(縦棒は上からしたまで1つの棒なので4画)と書かれたのです。

この2つの漢字は歴史的にも混同が多く JIS規格ではどちらも同じ文字(柿)になってしまっています。


しかし「こけら」を木辺に4画で書くか5画で書くか大きな違いがあります。



傾舞ではこの古い言霊の意味合いが技術という形で残っています。

言霊や超古代の日本人の意識の古層文化は言語学文化人類学より、非言語体系の伝統に忠実に保存されている場合が多くあります。
言語や文化は時の権力者によって多大に編集がかけられている場合が多く本来の意味が消えうせている場合があるのです。
例えば伝統工芸の職人さんが祭っている神棚の神には文明以前の旧石器時代からある日本の古層の神の形態、古代人の意識の形が残っています。不文律のものは改ざんしようがなかったのですね。

昔の職人や芸人、武術家はいわば非耕作民であり
支配を受けにくかった特殊技能を持つ部族だったことが多いのです。(支配階級も彼ら日本の自然を知り尽くしたスペシャリストの力を借りなけば国の統治が難しかったのでしょう)彼らは山の中もしくは山と平地の境界部分に住み、自給自足の自由の民でした。
山の民の文化には塩を求めるため川を上がってきた海の文化すら読み解く事ができます。
必要性があるところに距離は関係なかったのです。
この野生の思想といってよい環太平洋的日本の生命観は、そのオリジナルを状態よく保持している事が多いのです。


日本の古代の形を現代のコンテンポラリーダンスの基礎にすえ、世界に日本の精神性をアピールするために編纂された「傾舞」(kabuku mai)は「武+舞+奉+禅」というコンセプトを持っています…
その研究の過程でその研究対象は日本を遥かに越えたヤポネシア文化圏をもこえるスケールの…
いわば地球の古層意識の研究へと発展していきました。

 
超古代の偉大な先達は遥か未来に文化文明の変成焼失に影響をうけないよう、奥義を文化、宗教、思想、権力に影響を受けにくい数字や音、形に巧妙にその多くの秘儀を残しています。


世界中どこにいっても1+1=2なのは今も古代も変わらず
数字、図形などの概念は、それがもっとも普遍的だからです。


傾舞の奥義解説を続けましょう。


4画で書く「市」は分解すると「一つの門を貫くもの」という感じを重ねて書いた文字です、
これは「系統」という意味を隠しています。
又、4画というのが「世」「代」「余」という言霊の意味で、「空間」と「時間」を貫く系譜
つまり「家系」の事をさします…


だから、木辺に4画の「市」を書く「柿」は、木が毎年年輪を刻み太くなっていく様を表現しているのです。
四季を通して毎回生まれ変わる新しい年輪…。
その積み重なりを時間を超越して長生きする永遠に近いの命のあり方、「無寿命」をあらわていました。
木に死がないというのは古代の思想で現代人にはわかりにくい感覚です。
これはこう考えるとイメージしやすいでしょう。
「木」という生命は集合霊であり「こだま(木霊)」と呼ばれる命のかけら「こ」が集まって一つの命を作っているのだという考えです。


一つの体に一つの意識というのは
大変人間的な偏見だという事です。
命のあり方は実はこんなにも自由だったのです。


「こだま」は木に寿命が来ても
近くの木に移り住み、それ自体に死がありません。
だから木は死ぬ事がない…
そういう考えをした人々が太古存在していたのです。


ここまでをまとめてみましょう。


「なこ」は、大地「な」が成り鳴るとき(「な」又は「ない」で地震の意味)
細かい破片「こけら」に呼ばれる…けど来てはいけないよ…
という意味になります。
呼ばれても「来ル勿(ナカ)レ」です。


森の闇に住む精霊たちは基本的にその場を動いてはいけませんでした。
その土地の日本古神道的にいうならウブスナの神、もっというなら地球神「スサノウ」の領域に共存しているものです。


人はこの星が大きく進化を加速するために天の意思によって独立知性を持ち、自己判断をくだし、
危機を回避してどこへでも移動し生き延びる事を優先できる生物種です。
それは我々がこの星の未来を背負っている
役割があるために与えられた特権であり
使命のため与えられた能力なのです。


今、現代の人類は、直感やシンクロ、時にはあらゆる霊感まで自己実現と願望達成のために使い一喜一憂しています。
これは悲しいことです…


傾舞の「勿来」は多くの教えを与えてくれます。


太古の神話と伝承に残っている子孫のための意識の形があるという事。
我々人類とは惑星奉仕をするため作られた天の人であるという事が野生の思考なのだという事
彼ら精霊の、人を知性のある民として育て上げてくれました。
森が地震がくるから「来るな」でも「来て」と我々に言うのは離れがたい…つまり、大切に思っているよ…という意味なのです。
それは遠くへ移動できない彼ら僕らに対する親心…慈しむ…愛なのです。


又は来るなといいながら実は後ろから大きく包み込むような抱擁する大きな気持ち…の意味は
相反内在のこの愛が人類を信頼してこの星の未来をゆだねているよ…というメッセージであり、
だから頑張れ!という古層の神々の我々へのエール、言葉(ロゴ)だったのです…