身体哲学ファイルLOGOシリーズVOL24 綯 い

dancingjun2007-07-01

綯 い( na i )


身体哲学ファイルLOGOシリーズVOL24
注)今回はいつもと違い第一土曜ではなく第一日曜日です 




シンプルな構成、毎回与えられるロゴは、


僕のパフォーマンスに対する情熱と極意を一つ一つ形にしたものです。


今、傾舞(KABUKU-MAI)唯一の定期公演、


純粋な傾舞(KABUKU-MAI)が体験できる唯一の機会です



今回は、インドの弦楽器「シタール」をJUNとWJのユニットで活躍中のJ氏が、


エジプトの太鼓でベリーダンスの演奏に良く使われる「ダラブッカ」を


JUNとアリゾナの砂漠〜ハワイを走り回ったノブちゃん事、マサザーネ氏にお願いします!


なんとこの二人は高校時代同級生だった事が発覚!


ご縁とは不思議なものです。




そして今回!能面師の林桃春さんに能面を提供していただいて


全く異なる3つのジャンルを綯い交ぜる


即興超絶ダンスをお届けします。


乞うご期待!!












dance / JUN

シタール / J

ダラブッカ / Masazarne

能面協力 / 林 桃春



place / Salon de AManTo天人

http://yura-ism.com/amanto/:title=

http://yura-ism.com/amanto/



OPEN   19:00〜    

START 19:30〜


2000円 予約(1ドリンク付き)06-6371-5840 jun@yura-ism.com<解説>

綯うとは、
縄を綯いあわせるとか、綯い交ぜるなどいう風に
より合わせて一つにする、二つのものを融合するという
意味がある。傾舞の極意、「綯い(nai)」とは「内意(naii)」という
内側の意思、意識をあらわし、又、古い言葉である[ナーイー=naaii]
の意味を兼ね備えた言葉である。


二つを一つにする象徴として縄をより合わせる行為があるが、
縄の構造は、しなやかで強い構造を生み出す極意が内在されていると考え、
古来から学びの対象とされてきた。

その根源が[ナーイー=naaii]であり、
綯われた縄と縄の間に存在する縄を寄り添わせる
根本エネルギーの事。
[ナーイー=naaii]は全ての高次元な動きの狭間にも存在する事を
古人は知っていた。

荒縄を分解してみるとよくわかるが二本の縄が右なら右により合わされ
それが互いに逆向きに綯われると2本は一本となりヨリは戻らなくなる。
これが縄だ。

さらに伸縮性のない素材である藁でさえ、この螺旋構造を内在する事により
伸縮性を持つことが可能となる。

実はこの中に極意が存在する。
伸縮性のないそれ自体はもろい藁が螺旋を描くことによってその断面にセンター
が通る事になるが、傾舞ダンサーにとってそれは、捻りあわされる藁にり太くも細くもなる
作られる中心を意識させずにはいられない。

それぞれの藁はそのセンターを意識して縄が構造をもつのではなく縄になったとき
自然に中心が発生する…この事が大いなる発見だったのだ。

それは見事に、あらゆる性格の藁をも統括し、エレガントに中心を貫くセンターなのだ。

傾舞のセンターは存在の中心たるべき場所を自在に揺れ動かし、存在の構造を支える、
右に物を持てばセンターはそちらのほうに移動するし、左に移せば左に動く「揺らぐセンター」
といわれる。

このセンターにクローズアップするとセンター自体に「綯い」の螺旋構造がするというのが
今回の極意なのだ。


これによりダンサーのボディーは全体がセンターになる事を可能とし、
もっともリラックスした状態で構造全体を支える事を可能とする。

では「綯い」の構造をさらにクローズアップして解説しよう!
おそらくこれは本邦初公開だろう。



傾舞は古の教えから、右向きの螺旋から修練するものなのだが
藁を綯う時のように右螺旋による天地を繋ぐ活動は二つ合わさる左螺旋の合成で生み出される。
この二つの縄の間の右螺旋の中心は天から地へとエネルギーを下ろすと言われている。
ここでさらに奥義…
実はこの右螺旋裏側(つまり地の側)からみれば、それは左螺旋運動であり、
地から這い上るエネルギーを体内に通すという事にもなるのだ。

つまり…
天から地への右螺旋はその中心では左螺旋の上昇のエネルギーを内在している事になる。
ここに世間にいわれる右螺旋、左螺旋の効能の差異は消える…

その相対するエネルギーどちらに注目するかによって同じセンターは上昇にも下降にも自在に
瞬間にベクトルを操る事ができるのだ。

それも慣性の法則なしに…

これを使いこなす事ダンサーは、他の舞手に大きくアドバンテージをつける事ができる…
超絶的な動きを、身体に限りなく負荷を少なくしながら可能にするからだ。

さらに奥義の片鱗を公開すればこの地から湧き上がるエネルギーと天から舞い降りる力は
神秘的な光の天使からの光でもなければ
力から湧き上がるグレイトスピリッツの力でもない。

純粋な重力落下線と同じベクトルのものである。
そして地から湧き上がるベクトルとは
地球の反対側の天(成層圏)から地球中心に向かう重力落下線と同じ物なのだ。

ここに「綯う」の本質が存在する。
2つの螺旋をになうひとつの螺旋は
螺旋と螺旋の間に存在する二つを寄り添わす
純粋な力[naaii]によって結びつけられていると考えるのだ。

この[naii]は螺旋と螺旋の間にある第三の螺旋と考える事ができる。
実は、われわれの進化する先にある3つの螺旋構造の元になるものなのだ。

2つの螺旋に隠されたもう一つの螺旋…

その存在を使う事により右螺旋、左螺旋と別々の働きをしているこの次元に
さらに高次の右も左もない(右に左を内在し左に右を内在したといったほうが正確だろう)
純粋な「綯縄(naunawa)」を生み出す事ができる。

傾舞の修行はその境地が獲得可能である事を予言し
観客にその片鱗を見せて魅了する。

それは、われわれのDNAの2重螺旋構造も実はこの遥か太古から伝えられし3重螺旋構造へと
進化を渇望しているからなのであるから、進化するべき人間は必ず傾舞を見て理屈抜きの感動を覚える!

古代人は3重螺旋の大切さと使い方を「綯い」という言葉にたくした。

縄文人に伝わった「綯い」は、この螺旋の縄跡に宿る力を尊び、器の文様に使ったというが真実はわからない…、
しかし、傾舞を知ることによって、彼らが縄の何に魅せられて縄目を文様に使ったか学ぶ事は出来るのだ。

さあ!

貴方が「綯い」を体験する時がきた!!